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表2にAMED研究班による各リスク因子毎の治療成績を示します。各リスクでは夫婦染色体異常、偶発的流産・リスク因子不明例ではカウンセリングのみを行なっています。

以前は、夫婦染色体異常例では流産率が極めて高く、子どもを持てないと誤解されていましたが、そのような事はなく、流産率は高いのですが最終的には多くの方が子どもを持てることも、判ってきました。つまり、流産回数は多いですが、子供を持てる率は一般のカップルとは差がありません。このことはとても朗報であり、諦めずに妊娠することの重要さを示しています。


また、抗リン脂質抗体陽性例、第XII因子欠乏症、プロテインS欠乏症に対するアスピリン療法(Asp)、ヘパリン療法(Hp)、では治療成績は良好であり(表2)、正しい診断と治療が必要なことが判ります。

カウンセリングのみはほとんどが原因不明例ですが、良好な治療成績であることが判ります。このように決して悲観的にならずに、検査を行ない、治療を受けて下さい。


流産回数が2回の方は、カウンセリングを受けた方が、流産リスクがあってもなくても、次回の妊娠成功率が高いことも判っています。夫婦で十分な説明をうける機会を取ってもらうのも良いでしょう。また妊娠した際には、家族が話し相手となったり、妊娠安定期に入る妊娠10~12週までは頻回に妊婦健診を行ない、できるだけ不安をとるようにしましょう。


不育症リスク因子別にみた生児獲得率(子供を持てる率)